酒米の王様と呼ばれる「山田錦」
日本酒造りに適するように開発された米を酒造好適米といいます。食用米より粒が大きくタンパク質含有量が少ないのが特徴で、その中心部には白く濁って見える心白があります。良い酒米の条件は以下の通りです。
- ・雑味の原因となるタンパク質の量が少ないこと
- ・米の中心部の心白が大きいこと
- ・精米しやすい大粒であること
これらの条件をすべて満たす米が、昭和11年に兵庫県で誕生した「酒米の王様」と呼ばれる山田錦です。
特A地区に指定「加東市小沢地区」
日本有数の山田錦の産地として知られている兵庫県の北播磨地方。その中でも良質な山田錦が造られる「特A」に指定されている地区のひとつが加東市小沢地区です。
小沢地区には土壌や気候に次のような特徴があり、山田錦の生産地の中でも一際良質な米を育むことが出来るのです。
- ・ 朝晩の寒暖の差が大きい場所であること
- ・ 栄養分を豊富に含んでいる土壌であること
- ・ 土壌が粘りのある粘土質であること
小沢地区生産者の
皆さまとの交流
ヤヱガキ酒造は以前より加東市小沢地区の生産者の皆さんと交流を深め、毎年良質な山田錦を分けていただいています。
普通の食用米よりも背が高く、粒も大きい山田錦は雨風にさらされると倒れ易い。加えて、山田錦の特徴である心白を大きく育てるためには昼と夜の温度差の大きい田んぼが必要で、農作業はじつに厳しいものとなります。このように手間のかかる山田錦育成に力を注がれている小沢地区の生産者の皆さまの協力を得て、去年よりも今年、今年よりも来年と、より質の高い酒づくりを目指しています。